1年生は、遊びの「変化」と「成長」について考えました。
そもそも「変化」とは、「成長」とは何なのでしょうか?
まずは「変化」について。子どもたちからは、
・牛乳パックがトイレットペーパーになる ・1年生が2年生になる
・羊の毛が毛糸になる ・太陽の場所が変わる
・氷が水になる ・運動するとやせる
・月曜日が火曜日になる ・足、手、からだが長くなる
・たねから花になる ・猿が人間になった
などなど、様々な変化について意見が出ました。
そのうちに「これは変化じゃなくて成長じゃない?」「いや、それは進化じゃない?」と、微妙な違いに気づく子が出てきました。
子どもたちの出した結論は、
「変化」とは、何かが何かに変わること。氷が水になる、木が紙になるなど。
「成長」とは、人間・植物・生きものなどが育つこと。
手足や体が長くなる、分からないことが分かるようになるなど。
でした。
この「変化」と「成長」を遊びを通して考えていきました。
どうやら遊びの「変化」には、いい変化と悪い変化があるようです。
いい変化 ・足が速くなる ・計算に強くなる ・楽しい気持ちになる
・友だちができる ・みんなで遊ぶと笑顔になる ・物知りになる
悪い変化 ・目が悪くなる(ゲーム、ユーチューブ) ・あきる
・負けるとかなしい気持ちになる ・けんかになるときもある
・体が疲れる ・けがをする ・やりたくてそれだけ考える
そして、いい変化の中には成長と呼べる変化も含まれることに気づいていきました。
最後は自分がもっと知りたい課題ごとにグループに分かれて、どんな遊びがどんな変化・成長にかかわっているのか考え、まとめと発表を行いました。
まずは、全員で確かめた変化と成長の違いについて
ゲームと変化について
ゲームについては、悪い変化についても多く触れていました
遊ぶことによる気持ちの変化について
一人で遊ぶときと、友だちと遊ぶときの気持ちの移り変わりを考えました
私たちの成長にともなう遊びの変化について
子どもである自分たちと大人たちの遊びの違いについて考えました
私たちを成長させてくれる遊びについて
成長(学び)につながる遊びについて考えました
1Aや2年生の発表を聞き、違う視点からの考え方にも触れることができました。
教科書に答えの載っていない問いについて「自分たちの頭で考えて結論を出す」
という経験は実は案外少ないのかもしれません。算数や国語の授業で自分なりの考えを発表することはありますが、「考えて(自分なりの)結論を導き出す」よりも「正解にたどり着く」という感覚で勉強している(してしまう)児童が多いように感じます。
授業の感想には、
「おともだちといっしょにかんがえてたのしかった」
「みんながいろんなことをいっていてなるほどとおもった」
という感想に交じって
「かんがえるのがあまりすきじゃない」
といった感想もありました。
しかし、最初は時間がかかっていましたが「どんな考えも間違いじゃない(不正解にはならない)らしいぞ」と気づいた児童から生き生きと活動を始める様子が見られました。
今後同じような学習を積み重ねることで、どう子どもたちが成長していくか楽しみです。